糸
犬を飼うこと
犬はかわいい。
小さいころ飼っていたので、分かっているつもりだったけれど
改めてやはりかわいい(笑)
だけど、かわいがるだけではダメなんだね、
関わるとはどういうことなんだろう、
と言う事を直接的ではなくても子供に伝わるといいなと思っていました。
命を預かるという事。
それは死ぬまで責任が伴うという事。
ご近所様や遠方へ出かけた時に出会う人々のご迷惑にならないように
育てる責任もある。
子ども自身が社会を学ぶ成長過程の未成熟である中で
自らが他者に「しつけ」を教えなければならない。
学校では様々な形で一定の役割やパートでそういったポジションを任されることもあるだろう。多くは先生のサポートの下で大きな問題もなく役目を終える。
ただ、数年かけて築き上げたチームや組織の目的達成の重圧を担うことや
まして命を預かるほどの責任などが伴うことは少なく、限られると思う。
子供なりにリーダーシップを発揮しなければならないということ。
それには日常のあらゆることで人一倍模範となる行動をとること。
(偉そうに言うだけではダメで、やることやるって大変なことだ)
親のいない時にトラブルが起こったり、
間違った方法を取ってしまうこともあるでしょう。
加減も難しい。
正解が正解でないこともしばしばある。
本やネットですぐに情報は得られる恵まれた時代です。
ある程度のことは実際に体験しなくても知ることはできます。
「あ~それ知ってる~」って言うのはそんなに難しくない。
本当に分かるってことは実際に体験しないと得られない。
不確実な犬と言う生き物を通して
たくさんの失敗や間違いをしていいから
(そこから学ぶことができれば失敗や間違いは一つの経過だからね)
責任とか愛情などの形のないものを
これから十数年かけて楽しみながら学んでいって欲しいと願います。
犬じゃなかっても別にいいです。
他のことを通してでも構わない。
たまたまうちには犬がきたからね。
めぐり合わせ。縁。
大事にしようね。
悲しいけれど
いつかたくさん涙を流す君たちに成長していることを
楽しみに待っています。
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は仕合せと呼びます